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秋田県立博物館

Akita Prefectural Museum

特別展

アンダー×ワンダー!
-北の考古学最前線-


9月22日(土) ~11月25日(日)


 本特別展は、北東北の厳しくも豊かな大自然と向き合いながら生きた、3万年間におよぶ人々の築いてきた文化について、原始・古代を中心に「モノ」をとおして考えようと企画したものです。これらの展示品は、気の遠くなるような長い年月の間に私たちのあしもとに埋もれてしまった記憶のカケラです。北東北の大地の下にはまさに驚きの世界が広がっていたのです。それが本特別展のタイトル「アンダー×ワンダー!」の意味です。

  ・大型土偶頭部(重要文化財・文化庁)
  ・世界最大級の石斧(重要文化財・秋田県立博物館)
  ・世界最古級の土器(青森県立郷土館)
  ・合掌土偶(国宝・複製・八戸市是川縄文館
  ・縄文あかちゃんの手形・足形(重要文化財・青森県立郷土館)
  ・柳之御所遺跡出土品(重要文化財・岩手県)

など1000点以上を出品しています。 北東北各地の遺跡から出土した土偶・土版などを一堂に集め、展示しています。またとないこの機会をぜひご活用ください。

 観覧料は次の通りです。詳しくはお電話でお確かめ下さい。

  個人  団体
(有料者20名以上) 
手帳持参 
 一般 500円 400円  250円
 大学生以下 無料  無料  無料 

展示の概要

第1章 氷河の森から

 今から5万年前にアフリカ~中東を旅立った私たちの祖先は、3万5千年前に日本列島にたどり着きました。旧石器時代は2万年もの長きにわたって続きますその間に石器はどんどん改良されていきました。「学び・発見・改良・次代への継承」といった人間の能力を見ることができます。

第2章 豊饒の大地、豊かな舞台へ

 古植生を復元してみると、北東北の低地から山地に至る現在のようなブナ林は、約2万年前を最寒冷期とする最終氷期以前には存在しなかったようです。そのころまでの北東北は亜寒帯針葉樹林に覆われ、ナウマン象などの大型動物が闊歩していたと思われます。気候が温暖化してくる約1万2千年前から、ブナ林は急速に拡大・北上します。
 ブナ林域の変化は、遺跡の分布や密度から見た縄文文化の推移と並行的です。気候は約6千年前に最も温暖となりますが、その後やや寒冷化して現在と同程度となったと考えられます。約2千年前以降、やや寒冷な時期が何度かあるものの、最終氷期以降の北東北の大部分は、ブナ林に覆われた状態が続いたと考えられます。
 

第3章 JOMON 大自然のふところで

 氷河期が終わると、豊かな自然の風景が北東北にも訪れます。縄文時代前期(今から6千~5千年前)は今より気温が高く、このころから本格的な定住生活が始まり、ムラの跡が発見されています。縄文時代後期(今から4千~3千年前)には世界規模で気候が寒冷化します。ちょうどこの頃、ストーンサークルが作られるようになり、祭祀儀礼に使われた土偶や土器の種類や数が増え始めます。

第4章 祈りの形 自然と家族

 縄文時代を代表する考古資料に土偶があります。土偶は縄文時代の始まりにあたる草創期に作られ始めます。しかし、何のために作られたのかは今のところわかっていません。ここでは北東北で作られた土偶を一堂に展示します。

第5章 コメとの遭遇

 今から2千3百年前(最近では3千年前との研究成果もあります)、米作りが大陸から日本列島の九州に伝わりました。米作りが始まったといっても、生業のすべてが狩猟採集から稲作に変わったわけではありません。弥生時代の石器を見ると縄文時代以来の道具が未だに使われていたことがわかります。弥生時代には西日本を中心にクニが誕生し、古墳時代へと入っていきます。前方後円墳は岩手県奥州市の角塚古墳を北限とします。それ以北の北東北の地域では、北海道と共通する「続縄文文化」が広がっていました。

第6章 「日本」の中へ

 大和朝廷は7世紀半ばには、行政兼軍事施設として太平洋側に多賀城、日本海側に出羽柵(北上させて秋田城となる)を設けて、東北地方の経営に乗り出しました。しかし、北東北地方では、しばしば地域住民との間におおきな戦も起こりました。

第7章 平泉の祈り

 北東北の歴史と文化の一つの到達点が奥州藤原氏の平泉文化であり、縄文以降の東日本における地域的独自性を保持しながらの政治・文化が推し進められた最後の時代とも言えるでしょう。平泉の文化も源頼朝によりその夢は潰えました。

コラム

・最古もの!?
・ホンモノ!?ニセモノ!?
・民俗の世界から

 土器の最古のもの、ホンモノの石器と「現代人が作成した石器」・「石器によく似た自然石」、現代に通ずる民具などを取り上げています。


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