展示概要
秋田県立博物館が収蔵する資料は、2012年4月現在約153,000点を数えます。これらの資料は、常設展を始め、企画展示や各展示室の展示替えコーナーなどでご紹介しておりますが、中には学術資料として保管されているため展示室に出ることのない資料なども少なくありません。
今回はこのような理由から展示の機会がほとんどなく、これを機にその価値やおもしろさを伝えたいと日頃感じている資料や、ここ数年の間に収蔵となった新着資料を、人文系から自然系まで全部門による総合博物館ならではの構成でご紹介します。
展示期間
2012年12月15日(土曜日)から2013年4月7日(日曜日)まで
展示構成
生物
2010年以降に博物館が標本化した剥製・骨格標本・アクリル封入標本、並びに職員が採集した昆虫標本を展示しています。
考古
最近当館で購入したり、寄贈を受けた資料を中心に展示しています。
地質
寿司(sushi)や津波(tsunami)のように日本語がそのまま英語として通用する言葉があります。黒鉱Kurokoとして知られます。昔は鉱山のやっかいものという扱いでしたが、製錬技術が開発されてからは金・銀・銅・鉛・亜鉛やレアメタルなどの取り出しが可能になり「金属のデパート」とも呼ばれ、脚光を浴びるようになりました。
今回の展示では、実際に触れる黒鉱、珪鉱、黄鉱と黒鉱から製錬される銅・亜鉛の製品見本をご覧頂けます。
真澄
先覚
民俗
冬の民具、並びに今までスペースの関係でご紹介できなかった土人形を含めた当館が所蔵する各種土人形を展示しています。
歴史
秋田市土崎の松本圭司氏から寄贈された商業資料・土地関係資料を含む松本家資料、群馬県の河西幸子氏から寄贈された秋田藩士とその家族が撮影されているガラス板写真、博物館教室「古文書大學校」で解読整理を進めている守屋家資料を展示しています。