- 受入番号
- 考収2591
- 資料名
- 蕨手刀
- 法量
- 長さ60cm
- 時代
- 奈良時代
- 出土地
- 秋田県男鹿市脇本脇本飯ノ町出土
- 材質・技法・形状
- 鉄(刀身)、銅(刀装具)
- 資料解説
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この「刀」は持ち「手」の部分が「ワラビ」の芽のように丸くなっていることから、「蕨手刀」といいます。秋田県男鹿市で発掘されました。今から1,300年ほど前のものと考えられます。
「蕨手刀」の多くが北海道・東北地方で発見されるので、その頃住んでいた人たちにちなんで「蝦夷(えみし)の刀」と呼ばれることもあります。
この蕨手刀は1933年(昭和8年)に道路工事の現場で発見されました。後に脇本村長となった天野源一(1895年~1959年 郷土史家)が大切に保管し、その後当館に収蔵されました。発見されたのは小高い丘で、付近の人は古墓と呼んでおり、歴史的な伝承があった場所のようです。