- 受入番号
- 民キ306
- 資料名
- アイヌアツシ
- 展示の有無
- 無
- 資料解説
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アイヌの民俗衣装です。オヒョウ、シナノキ、ハルニレなどの樹皮を温泉や沼の水などにつけ、繊維を取りだしたものを糸にして織ったもので和服に似ています。袖や襟、裾などには紺や黒色の布をつけて刺繍をほどこしたものが多く、祭祀などを取り行うために、男性の衣服のほうが華やかな場合が多いです。
この資料は、北海道へ出稼ぎに行った峰浜村(現八峰町)の漁師が持ち帰ったものといわれています。江戸時代中期頃から北海道へ出稼ぎに行く人々がいましたが、明治時代になると多くの人がニシン漁などで出稼ぎに行くようになりました。アイヌアツシは秋田県内の沿岸部に残されており、北海道との交流を示す資料として伝えられています。