- 受入番号
- 民キ645 民キ722
- 資料名
- 初嫁棒
- 展示の有無
- 無
- 資料解説
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小正月に行われる嫁つつきの行事で使用する棒です。タラの木で作られ「子宝」と墨書されたものもあります。この行事は江戸時代(1800年代)に書かれた『秋田風俗問状答』に久保田城下でも行われていたと記されています。
現在は、にかほ市象潟大森集落で、1月の第2日曜に行われています。前年結婚した家があった場合、小学生から中学生までの集落の男子が集まり、年長の子どもが男性の性器をかたどったご神体を、あとの子どもたちが写真の棒を持ってその家を訪れます。そして正装して茶の間に座っている嫁の前にご神体を投げ出した後、子どもたちは嫁を囲んで「初嫁出せじゃ。つつくは今だ」と唱えながら、棒で嫁をつつく真似をします。これは子宝を願った行事で、小正月に行われる「サエノカミ(道祖神)行事」の一環として行われます。