本荘塗 菊花変彫手箱

受入番号
工コ43
資料名
本荘塗 菊花変彫手箱
展示の有無
法量
長さ33.3㎝ 幅24.2㎝ 高さ8.5㎝
材質・技法・形状
木・漆
制作年代
昭和40年代
作成地
秋田県由利本荘市 
作成者
北島三郎(きたじまさぶろう・1898年~1983年)
資料解説
これは本荘塗の手箱(てばこ・身の回りの細々としたものなどを入れておく箱)です。大正12(1923)年に漆工芸家の北島三郎が秋田県本荘地域(現由利本荘市)に5、6軒あった塗師(ぬし・漆を塗る職人)をまとめて漆器を生産したことが本荘塗の始まりといわれています。
本荘塗の代表的な文様は沈金(ちんきん・漆器の表面に文様を刻み、その溝に金箔や金粉などを埋め込む技法)を応用した繊細で美しい菊花文様で、この文様による製作は昭和10(1935)年ころから始まったといわれています。
北島三郎は昭和47(1972)年に国の「卓越した技能者(現代の名工)」として表彰されています。
本荘塗は技術を引き継ぐ人がいなくなり残念ながら廃業となりました。