鐔 出羽秋田住正阿弥伝兵衛

受入番号
工コ208
資料名
鐔 出羽秋田住正阿弥伝兵衛
展示の有無
法量
直径8.0㎝ 厚さ0.4㎝
材質・技法・形状
制作年代
江戸時代
作成地
秋田県秋田市
作成者
正阿弥伝兵衛(しょうあみでんべえ・1651年~1727年)
資料解説
これは秋田正阿弥(あきたしょうあみ・代々秋田藩主佐竹氏に仕えた鐔工)の初代、正阿弥伝兵衛(本名は鈴木重吉)が作った鐔です。伝兵衛は、秋田藩主3代佐竹義処(さたけよしすみ)に仕えた鐔工です。
この鐔は人と人の仲を固く結ぶという意味で縁起がいいとされた糸巻が、透かし彫り(金属板を切り抜いて透かす技法)で表現されています。また、糸巻の表面は、繁栄・長寿などの意味がある唐草文様を布目象嵌(金属に織物の布目のような細かい溝を彫り、その部分に金や銀などを埋め込む技法)で表しています。
秋田正阿弥は、このような透かし彫り技法が得意だったといわれています。