白岩焼 徳利「二瀧」

受入番号
工コ76
資料名
白岩焼 徳利「二瀧」
展示の有無
法量
口径5.0㎝ 底径11.0㎝ 高さ26.5㎝
材質・技法・形状
土、陶器
制作年代
明治時代
作成地
秋田県仙北市
作成者
山手瀧次(やまてたきじ・~1906年)
資料解説
これは山手瀧次がつくった白岩焼の徳利です。薄く立ち上げられた端正な器形で、表面には鋸歯文(のこぎりの歯のように連続する三角形の文様)や亀甲文(六角形を縦横並べた文様)などが線刻されています。底部には「二瀧(にたき)」と刻印があります。刻印は窯印ともよばれ、どの窯で誰が作ったのかわかるようになっています。
白岩焼の産地では、需要の増加に伴い幕末から明治にかけて、窯が徐々に増設されました。窯はできた順番に、イ窯、ロ窯、ハ窯と呼ばれました。そのため「二瀧」は、ニ窯で焼いた瀧次の作品ということを表しています。
実用本位の製品が多い白岩焼の中で、瀧次は伝統の枠にとらわれずに趣向を凝らした製品を多く手がけ、白岩焼に新たな魅力を吹き込みました。