- 受入番号
- 工キ 213
- 資料名
- 能代春慶 博覧会受賞メダル
- 展示の有無
- 無
- 法量
- 直径7.0㎝ 高さ0.5㎝
- 材質・技法・形状
- 銅
- 制作年代
- 1873年
- 作成地
- オーストリア
- 資料解説
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これは明治6(1873)年ウィーン万国博覧会(オーストリア・ハンガリー帝国の首都ウィーンで開催された、世界各国が参加した国際博覧会)の有効賞牌(ゆうこうしょうはい・3等に値する)メダルです。能代春慶の職人、7代石岡庄寿郎(いしおかしょうじゅろう・1835年~1913年)が、書棚や蓋付きのコップなどを出品し受賞しました。秋田県から出品された工芸品の中で、唯一の受賞でした。
メダルの表面にはフランツ・ヨーゼフ1世(オーストリアの皇帝)が、そして裏面には月桂樹の花冠をもった人物などが描かれています。銘文には「WELTAASSTELLUNG 1873 IEN/DENVERDIENSTE」(1873年ウィーン万国博覧会・奉仕のために)と刻印されています。
昭和20~30年代、2度の能代大火で、能代春慶の関係品の多くは焼失してしまいましたが、焼け跡から拾われたこれらのメダルは、職人の家で大切に保管されていました。