- 受入番号
- 地サ35
- 資料名
- ウバトリガイ
- 法量
- 母岩 長径21×短径18×高さ15㎝
- 採集地
- 大仙市大沢郷宿
- 標本分類
- 動物化石
- 地質時代
- 新第三紀鮮新世
- 地層名
- 天徳寺層
- 学名
- Serripes groenlandiscus
- 資料解説
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この化石を産出した天徳寺層は、新第三紀鮮新世(およそ530万~260万年前)の地層で、現在の秋田県中央部を南北に走る出羽丘陵地域が、深海から浅海化する過程で堆積したと考えられています。地層中にはコンクリーション(ノジュール)と呼ばれる、炭酸カルシウムや炭酸マグネシウムと泥からなるかたくて丸いかたまりが含まれ、その中からこのウバトリガイのように状態の良い化石が多く見つかります。
ウバトリガイは現在では福井沖から北海道沖の水深10~50mに生息する二枚貝ですが、秋田沖の水深300mを超える海底で採集された例があります。