テントクジヒキガニ

受入番号
地キ248
資料名
テントクジヒキガニ
法量
背甲幅38.6㎜、背甲長54.2㎜
数量
1
採集地
大仙市円行寺
標本分類
動物化石
地質時代
新第三紀鮮新世
地層名
天徳寺層
学名
Hyas tentokujiensis
資料解説
平成4年に、大仙市の出羽グリーンロードののり面に露出していた地層から採集された化石です。天徳寺層の石灰質コンクリーション(ノジュール)中から発見され、当館に寄贈された後、千葉県立中央博物館の研究者により、ヒキガニの新種であることがわかりました。採集された地層名にちなみ、テントクジヒキガニと命名されました。採集された2個体のうち、附属肢のある方が完模式標本(ホロタイプ)です。
 この化石の年代は、地層に含まれる有孔虫のデータより、560万~330万年前と考えられ、北太平洋地域で最も古いヒキガニ属化石のひとつであり、ヒキガニ属の進化と分布拡大を研究する上で重要な化石です。