詠歌題「避火歌」

詠歌題「避火歌」

詠歌題「避火歌」

詠歌題「避火歌」

詠歌題「避火歌」

受入番号
真279
資料名
詠歌題「避火歌」
法量
縦172cm 横37.2cm
材質・技法・形状
軸装
資料解説
「避火歌」(火を避くる歌)とあるように、火災から生活を守るための呪歌(まじないうた)です。特別な力を発揮することを期待して唱えられる言葉を「呪文」と言いますが、呪文が歌形式をとったものが呪歌です。秋田県内では、この呪歌が唱えられた例をほぼ見ませんが(各市町村史誌による)、全国的には、家の新築や屋根の葺き替えなどの際に唱えられたとするいくつかの例が報告されています。
建物の部位である桁(けた)・柱・軒(のき)・垂木(たるき)・屋根が、水の縁語である雪・氷・霜・つらら・露からできているために火災を逃れることができる、ということを内容にしています。
真澄がこのような呪歌を書いたこと自体、真澄自身にまじないの言葉を生かすような雰囲気があり、そのことが人々にも認められていたことを示しているのでしょう。