展示概要
2021年に「北海道・北東北の縄文遺跡群」は念願の世界遺産登録を果たしました。秋田県内の構成資産である大湯環状列石と伊勢堂岱遺跡は、縄文を体感する場としてますます注目を浴びています。
本展では、秋田県内にある国・県指定の縄文時代資料を中心に紹介し、世界に認められた“JOMON”の価値や魅力に触れる機会を皆様に提供いたします。
開催期間
9月24日(土曜日)から11月6日(日曜日)まで
開館時間
9時30分から16時30分まで
11月からは閉館時間が16時になります。
休館日
毎週月曜日
ただし休日と重なったときはその次の平日
観覧料金
無料
その他
新型コロナウイルスの感染状況によっては、中止や延期となる場合もございます。ご了承ください。来館の際は、マスクの着用、検温、手指消毒等をお願いします。
展示構成
序章 秋田の縄文遺産
当館所蔵の人面付環状注口土器と、その類例や残された図絵とともに、X線CT解析で得られた最新の成果をあわせてご紹介します。
第1章 石に込めた祈り
ひときわ大きく優美に作られた磨製石器、大型磨製石斧と鋒形石器をご紹介します。
第2章 漆工の精華
戸平川遺跡と中山遺跡の出土品から、漆工とその生産に関わる道具、そして貴重な植物質の遺物をご紹介します。
第3章 海と川の恵み
通称「サケ石」と呼ばれる魚形文刻石の拓本、ベンケイガイ製貝輪の製作地として注目される柏子所貝塚出土品とともに、日本海側最古の貝塚である菖蒲崎貝塚出土品をあわせてご紹介します。
第4章 土器の名品
単独で県の指定を受けた縄文時代中期の優品、沢田遺跡および根子ノ沢遺跡出土土器をご紹介します。
第5章 マツリの名残
世界遺産となった縄文時代後期の大湯環状列石と伊勢堂岱遺跡に加え、晩期の白坂遺跡と麻生遺跡の出土品から、祭祀関連遺物の数々をご紹介します。
第6章 縄文の容貌
儀礼や祭祀を考える上で貴重な土面と、縄文時代各時期の特徴を示す県内屈指の土偶の優品をご紹介します。
主な展示資料
総資料点数(概数)約200点
- 大型磨製石斧(国指定 東成瀬村上掵遺跡出土 当館所蔵)
- 人面付環状注口土器(国指定 潟上市狐森遺跡出土 当館所蔵)
- 根子ノ沢遺跡出土土器(県指定 由利本荘市根子ノ沢遺跡出土 由利本荘市教育委員会所蔵)
- 虫内Ⅰ遺跡出土土偶(県指定 横手市虫内Ⅰ遺跡出土 県埋蔵文化財センター所蔵)
- 鐙田遺跡出土土偶(県指定 湯沢市鐙田遺跡出土 湯沢市教育委員会所蔵)
- 地方遺跡出土土面(県指定 秋田市地方遺跡出土 秋田市教育委員会所蔵)
- 大湯環状列石出土品(県指定 鹿角市大湯環状列石出土 鹿角市教育委員会所蔵)
- 伊勢堂岱遺跡出土品(県指定 北秋田市伊勢堂岱遺跡出土 北秋田市教育委員会所蔵)