展示概要
秋田県にかほ市(旧金浦町)出身の白瀬矗が率いる「白瀬日本南極探検隊」が1910年(明治43年)11月28日の国民による盛大な壮行会を経て、翌29日に木造機帆船「開南丸」で東京・芝浦を出航します。そして、1912年(明治45年)1月28日、白瀬中尉をはじめとする突進隊は、南緯80度05分西経156度37分の地点に達し、見渡す限りの一帯を「大和雪原(やまとゆきはら)」と命名しました。南極大陸の貴重な情報を手に、その後全員が無事帰国したこの冒険は、世界の探検家に比肩する偉業でもありました。夢をかなえるために人生のすべてを懸けた白瀬の生誕150年、そして南極到達100周年の節目を迎え、その業績と生涯をあらためて紹介します。
展示期間
2011年6月4日(土曜日)から2011年7月31日(日曜日)まで
展示構成と主な展示資料
- 白瀬矗の生い立ち~幼少時代
幼少期のエピソード、北極探検を志す(浄蓮寺写真等) - 千島探検~探検経験を積む
千島での経験(『千島探検記』、千島探検に関連した衣類等) - 南極探検までの道のり
北極から南極へ、探検資金の工面と南極探検後援会、開南丸(後援会資料等) - 南極探検へ
横浜港出港、シドニーへの滞留と再挑戦、大和雪原(探検遺品、写真等) - 南極探検のその後~栄光とその陰に
凱旋とその後の白瀬矗(講演活動の写真、映像等) - 受け継がれる「しらせ」~現在も続く南極観測
白瀬南極探検隊記念館、絵本、南極観測船「しらせ」とその活動(記念館写真等)
展示風景
関連イベント
各講座は事前申込みが必要です。電話、ファクス、メール等でご連絡ください。
白瀬日本南極探検隊100周年記念講座「南極観測の歴史を学ぶ~白瀬矗から新しらせまで~」
開催日: 2011年6月26日(日曜日)
時間:13時30分から15時30分まで
対象: 一般
定員:150名
講師: 工藤 栄 氏(国立極地研究所准教授、第51次日本南極地域観測隊越冬隊長)、井上 正鉄 氏(秋田大学教授)、白瀬日本南極探検隊100周年記念プロジェクト実行委員長
「みてふれてきく南極教室~南極の氷や岩石」
開催日: 2011年7月24日(日曜日)
時間:13時30から15時まで
対象: 小学生から一般
定員:30名
講師:小野 延雄氏(国立極地研究所名誉教授)