展示概要
ツツガムシは古くから秋田県内で「ケダニ」とよばれ、致死率の高い病気を引きおこすとして恐れられていました。風土病ともいわれた時代は、「ケダニ」診療専門の医師が存在し、病気を鎮めるための行事や神社もありました。西洋医学が普及し始めた明治初期に、当時の科学を駆使し、この病気に挑んだ医師が秋田にいました。生涯をツツガ虫病の克服に捧げた医師・田中敬助の生誕150年、そして寺邑政徳の没後50年という節目の年に、改めてその業績とともに、ツツガ虫病を取り巻く現代の状況を紹介します。
展示期間
2012年6月2日(土曜日)から2012年8月26日(日曜日)まで
展示構成と主な展示資料
- ツツガムシに挑む 田中敬助
田中敬助の略歴、研究成果(各種論文原稿、日本沙蝨病研究所の写真等) - ツツガムシに挑む 寺邑政徳
寺邑政徳の略歴、研究成果(各種論文原稿、恙虫病研究所の写真等) - ツツガ虫病の歴史 秋田における古い文献
菅江真澄のツツガ虫病に関する記述(雪の出羽路雄勝郡ほか) - ツツガ虫病研究の現在
現在の検査体制・患者数の推移・ツツガムシの一生など