展示概要
1965年、秋田県東成瀬村上掵遺跡で考古学上の大きな発見がありました。世界最大クラスの磨製石斧が4本、見つかったのです。それらは縄文時代前期の集落の地下に、埋納されるかのごとく刃先を西にそろえて並べられていました。最大のもので長さ60センチメートル、重さ4.4キログラムあります。
こうした30センチメートルをこえる大型石斧は一万年におよぶ縄文時代を通して作られましたが、現在の所、とくに北東北から北海道に分布する傾向にあることがわかっています。
本展示では、日本でも最大級の縄文時代の石斧を厳選し、その魅力に迫ります。また、なぜ北日本で巨大な石斧が作られ続けたのかについて考えます。
展示期間
2015年4月25日(土曜日)から2015年6月21日(日曜日)まで
開館時間
9時30分から16時30分まで
休館日
毎週月曜日
月曜日が祝日、休日の場合は次の平日
観覧料金
無料
主な展示資料
インド・マドラス採集のハンドアックス
長さ約20センチメートル
前期旧石器時代
明治大学博物館 所蔵
秋田県鴨子台遺跡出土の石斧
長さ18センチメートル
秋田県埋蔵文化財センター 所蔵
青森県近野遺跡出土の石斧
長さ約5センチメートル
縄文時代前期
青森県埋蔵文化財調査センター 所蔵
岩手県川目C遺跡出土の斧状土製品
長さ15センチメートル
縄文時代中期
盛岡市教育委員会 所蔵
パプア・ニューギニアの石斧(参考資料)
長さ約30センチメートル
南山大学人類学博物館 所蔵
関連イベント
ロビー展示 上掵遺跡の最新成果速報展
展示期間:2015年年5月2日(土曜日)から2015年6月7日(日曜日)
現在開催中の企画展「石斧のある世界」付帯事業として、本企画展の目玉となる重要文化財・大型磨製石斧の出土地である東成瀬村上掵(うわはば)遺跡の近年の発掘調査結果を展示します。
これまで知られていなかった遺跡の性格や調査から見えてきた県北部や北海道との交易・交流等について紹介します。
大きな石斧を持った縄文世界の広がりをぜひご堪能ください。
体験イベント ミニチュア石斧をつくろう
開催日:2015年5月3日(日曜日)
時間:10時から正午まで
定員:20名(先着順)
電話での事前申し込みが必要となります。
電話番号:018-873-4121
文化と自然の探訪+体験発掘ツアー 巨大石斧の出土地を訪ねるin東成瀬村
開催日:2015年5月30日(土曜日)
時間:8時30分から17時まで
参加費:4,000円程度(保険料込み)
定員:40名(先着順)
主な内容:当館企画展見学、上掵遺跡の見学と体験発掘、新緑散策等を予定
事前申し込みが必要となります。前日まで電話にて秋田県立博物館へお申し込み下さい。
電話番号:018-873-4121
考古学レクチャー
「世界最大の石斧のなぞに迫る」
開催日:2015年6月7日(日曜日)
時間:13時30分から15時まで
講師:吉川耕太郎(当館学芸主事)
会場:当館学習室
参加費:無料
定員:30名(先着順)
事前申し込みが必要となります。
電話番号:018-873-4121
ギャラリートーク
開催日:2015年4月25日(土曜日)、2015年5月6日(水曜日)、2015年5月24日(日曜日)、2015年6月14日(日曜日)、2015年6月21日(日曜日)
時間:14時から15時まで
事前申し込みは不要です。