秋田県誕生150年記念 佐竹氏遺宝展 守り継がれた大名家資料

イラスト:佐竹氏遺宝展 タイトル画像

展示概要

大名家資料は、華やかな大名の暮らしぶりを物語るとともに、その時代の工芸技術や歴史を証する貴重な文化財です。本展では秋田藩佐竹氏の歴代の肖像画、藩主所用の甲冑、夫人が使用した蒔絵の道具類など、佐竹氏ゆかりの文化財102点が一堂に会します。名族大名の歴史と美をご堪能ください。なお、千秋文庫(東京)が所蔵する佐竹文書34点は、これが秋田県内で初めての公開となります。

イラスト:佐竹氏遺宝展 フライヤー

展示期間

2021年9月18日(土曜日)から2021年11月14日(日曜日)まで

一部の展示資料では「展示替え」も予定しています。

前期:2021年9月18日(土曜日)から2021年10月17日(日曜日)まで
後期:2021年10月19日(火曜日)から2021年11月14日(日曜日)まで

開館時間

9時30分から16時30分まで
11月以降は16時閉館となります。
入館は閉館30分前までとなります。

休館日

毎週月曜日
ただし休日と重なったときはその次の平日

観覧料金

一般800円、高・大学生600円

前売、20名以上の団体の場合:一般600円、高・大学生500円

障害者手帳提示の方は、介護者1名まで半額となります。
障害者の方は障害者手帳アプリ「ミライロID」を使用することができます。
ミライロIDのサイト

主な展示資料

佐竹侯累代の肖像

秋田県指定文化財 天徳寺所蔵
秋田藩主12人の肖像画が勢揃い。20メートルのウォール・ケースに歴代藩主が居並ぶ姿は圧巻です。

千秋文庫所蔵の佐竹文書

写真:千秋文庫所蔵の佐竹文書

足利直義、武田勝頼、豊臣秀吉、徳川家康、伊達政宗など、歴史に名を残した人物が登場します。このほど東京大学史料編纂所による修復を受けて、原型に近い形で展示できるようになりました。

伊予札黒韋素懸縅二枚胴具足

写真:伊予札黒韋素懸縅二枚胴具足

秋田市指定有形文化財 八幡秋田神社 所蔵
初代秋田藩主佐竹義宣所用と伝える甲冑。飾り気の少ない、実用本位の安土桃山時代の甲冑です。

紫糸素懸縅黒羅紗包二枚胴具足

写真:紫糸素懸縅黒羅紗包二枚胴具足

秋田市指定有形文化財 個人 所蔵
五代藩主佐竹義峰所用と伝える甲冑。1710年(宝永7年)の作。胴に龍をあらわし、紫・紅色の糸を多用した華やかな外観です。

本小札紺糸縅二枚胴具足

写真:本小札紺糸縅二枚胴具足

秋田市指定有形文化財 佐竹史料館 所蔵
六代藩主佐竹義真所用と伝える甲冑。1741年(寛保元年)の作。隙間なく紺色の糸で威した重厚華麗な外観で、佩楯(はいだて)の雲竜の模様が鮮やかです。

木地彫之鞍 銀象眼花菱内鉄菊水之鐙

写真:鞍、鐙

秋田市指定有形文化財 佐竹史料館 所蔵
佐竹家に伝来した室町時代の鞍、鐙は江戸初期の製作とされています。鐙(あぶみ)は足をのせる踏込の部分まで繊細な菊水模様の象嵌(ぞうがん)がほどこされています。

花菱扇紋散蒔絵文台・硯箱

写真:文台・硯箱

秋田市指定有形文化財(指定名称:調度文房具) 天徳寺 所蔵
七代藩主佐竹義明の夫人、光源院直姫の持ち物です。20万石の大名夫人にふさわしい豪奢な蒔絵です。外側は花菱の連続模様、硯箱の内側は絵画的な金蒔絵、扇紋の一つ一つに風景や草花を描く凝ったデザインです。

梨子地葵紋唐草蒔絵祝膳

写真:祝膳

天徳寺 所蔵
徳川家の三つ葉葵の紋章が金蒔絵で散りばめられた、祝い事に用いる飲食器です。佐竹義苗(3代藩主義処の長男)の夫人、霊岳院育姫(のりひめ、1675年から1693年)の遺品とみられます。育姫は紀州徳川家の出身で、徳川吉宗の姉にあたる人です。

佐竹曙山(義敦)の画

左:達磨像 天徳寺 所蔵
右:風竹虎図 秋田県立図書館 所蔵
本展では藩主直筆の書画19点を展示しています。八代藩主佐竹義敦は曙山と号し、秋田蘭画の画人として有名ですが、達磨や虎など伝統的な画題でも確かな力量を示しています。

佐竹義和の画

左:猩々図 佐竹史料館 所蔵(前期展示)
右:春の図 秋田県立博物館 所蔵
義敦の子、義和は藩政改革を推進した人物として著名ですが、書画や茶道に傾倒した多趣味な人でもあり、手慣れた筆致の書画を多数残しています。

関連イベント

いずれも要観覧券、要電話申込
入場時に観覧券か使用済半券が必要となります。
申込先:秋田県立博物館(全ての行事の受付を終了しました)
電話番号:018‐873-4121(申込方法は電話のみとなります)

秋田藩主歴代の事跡

当館学芸職員による展示解説会

開催日:2021年10月23日(土曜日)に延期(当初は9月23日に実施予定)
時間:13時30分から15時まで
講師:当館学芸職員
会場:1階 講堂
定員:60名(受付終了)

注:定員に達したため受付を終了しました。

佐竹氏遺宝展の見どころ紹介

高島晶彦氏による講演会

当館学芸職員による展示解説会に代替となりました。

開催日:2021年10月2日(土曜日)に延期(当初は9月23日に実施予定)
時間:13時30分から15時まで
講師:当館学芸職員
会場:1階 講堂
定員:60名(受付終了)

注:定員に達したため受付を終了しました。

佐竹文書の成立と伝来

金子拓氏による講演会

リモートによる開催となります。

開催日:2021年10月16日(土曜日)
時間:13時30分から15時まで
講師:金子拓氏(東京大学史料編纂所准教授)
集合場所:1階 講堂(集合後、別会場へ移動)
定員:40名(受付終了)

注:定員に達したため受付を終了しました。

Copyright (C) Akita Prefectural Museum, All Rights Reserved.