収蔵資料の紹介 深澤多市と絵葉書と絵葉書(第2期)

展示概要

深澤多市(1874年(明治7年)から1934年(昭和9年))は、「秋田叢書」(本巻全12巻、別集全6巻)を出版したことで最も有名ですが、その内容は昭和初期における「菅江真澄全集」の様相を呈していました。そのことから、2020年(令和2年)、真澄部門に深澤多市旧蔵資料が寄贈されました。資料は、来春の企画展開催を目指して、現在、整理中です。
深澤多市は、専用の収納箱を用意するほど、絵葉書を収集していました。多市の時代、現代とは異なって個人で写真撮影することは稀でした。そのため、記念写真代わりに絵はがきが購入されたようです。当時の絵葉書は、名所・旧跡ばかりではなく、現代から見ると「あまり絵にならない」風景や事物さえも題材にされています。多市は自らの仕事(横手町助役)や研究のために、絵葉書を利用しようとしたことがうかがわれます。そのこともあり、知人から絵葉書が贈られることもありました。
深澤多市旧蔵資料には、絵葉書が133組(県内71組、県外62組、不揃いを含む)、個別の未使用絵葉書が45枚、また、使用済み絵葉書は322枚あります(組数と枚数は、調査中のため、いずれも暫定)。
今回の「収蔵資料の紹介」では、深澤多市旧蔵資料の絵葉書を紹介することで、絵葉書から垣間見られる、当時の風景や事物を来館者の皆様に知っていただければと考えています。

展示期間

2021年9月14日(火曜日)から2021年10月10日(日曜日)まで

展示構成

  1. 多市収集絵葉書の特徴(第1期と同じ)
  2. 絵葉書を使う(使用済み絵葉書、「旅先から絵葉書で」)
  3. 絵葉書を使う(使用済み絵葉書、「近況などを絵葉書で」)
  4. 秋田県内の風物
  5. 大澤鮮進堂発行の絵葉書
Copyright (C) Akita Prefectural Museum, All Rights Reserved.