展示概要
細い竹などを骨にして紙を貼り、糸を付けて空に飛ばす玩具のことを凧といいます。
日本で凧が流行したのは江戸時代初めからで、明暦年間(1655年から1657年)には市中往来の妨げになるとして、たびたび禁止令が出されたほどです。庶民の生活が安定したことと、凧絵の題材となる浮世絵の隆盛が、凧の流行にもつながりました。
秋田でも、参勤交代の土産などによって江戸の凧が伝わり、江戸時代中期頃から秋田独自の凧が作られるようになりました。秋田の凧は、弱風用の帆凧と、強風用の的凧とがあり、大正時代頃までには、帆凧には「べらぼう」や「だるま」が描かれ、的凧には武者絵が描かれました。帆凧も的凧も、骨組みは縦10に対して横7と比率が決まっており、江戸凧より若干幅広く作られました。
展示期間
2022年12月1日(木曜日)から2023年2月7日(火曜日)まで