展示概要
人形は古くは信仰の道具であり、時代が下るにつれて鑑賞したり遊んだりするための人形が発展してきました。時には神として、時には身代わりとして、時には愛玩物として、人形は人の祈りや感情を受けとめてきました。本展により人形の歴史や人との関わりを改めて見なおし、人形をめぐる文化の面白さと奥深さを感じていただければ幸いです。
展示期間
2023年7月1日(土曜日)から2023年8月27日(日曜日)まで
会場
2階 企画展示室
開館時間
9時30分から16時30分まで
入場は閉館30分前まで
休館日
毎週月曜日
休日と重なった場合は、次の平日
観覧料金
一般 600円、高校生・大学生 400円
中学生以下 無料
注:20名以上の団体料金
一般 480円、高校生・大学生 320円
障害者手帳提示の方・介護者1名まで半額となります。
障害者の方は障害者手帳アプリ「ミライロID」を使用することができます。
ミライロIDについて(外部サイトリンク)
ミライロIDが使える場所(秋田県立博物館)
人形博覧会 フライヤー(表面)
人形博覧会 フライヤー(裏面)
展示構成
人形を見る目
人形を見るときに、人間を見るような目で眺めていませんか。各地で人形供養が行われているように、私たちは人形に魂や霊性に似たものを認めようとする傾向があります。
信仰と人形
かつて人形は鑑賞し遊ぶための道具というよりは信仰の道具に近いものでした。縄文時代の土偶は、子孫の繁栄や豊穣を願う心の反映と考えられています。木や紙で人の姿をかたどった「ひとがた」(人形)は、けがれや災いを乗り移らせ、はらうために用いられました。
祈りから愛玩へ
江戸時代には雛人形など、鑑賞の対象となりうる美麗な人形が広まりました。もっとも、雛人形や五月人形は子どもの健やかな成長を祈る意図があり、祈願のツールという性質は引き継がれています。八橋人形、中山人形など秋田の土人形には、目を楽しませる様々な種類の人形がありますが、男子の初節句を祝って購入する天神人形や、縁起をかついだ主題が数多くあります。
ドールワールドの拡張
近代になると人形は工業的に大量生産され、信仰との関わりは希薄化し、愛玩物としての人形が大勢を占めるようになりました。人形は持ち主に着替えさせてもらうだけでなく、家を持ち、街に出かけ、仕事をもつなど、使用者の想像を一層かきたてる存在になりました。マンガやアニメは魅力的なキャラクターだけでなく、人間らしさをもった動物やロボットを生みだし、多様な種とフォルムが混在する混沌とした人形世界が形成されました。
展示資料
本展では、様々な時代や分野の人形を850点以上にわたって展示しています。
詳細は「展示資料一覧」(PDFファイル)をダウンロードしてお確かめください。
人形エピソードの募集について
受付は締め切りました。
ご応募いただきました皆様、ご協力いただきありがとうございました。
関連イベント
以下のとおり関連イベントを実施します。
ご不明な点は、当館までお問い合わせください。
八橋人形の絵付け体験 (要予約)
八橋人形とは、江戸時代から秋田市八橋で作られている郷土人形です。
十二支から好きなものを選んで絵付けを体験できます。
- 日時 次の中からご希望の日時をお選びください
- 7月29日(土曜日) 午前10時から
- 7月29日(土曜日) 午後1時から
- 7月29日(土曜日) 午後3時から
- 7月30日(日曜日) 午前10時から
- 7月30日(日曜日) 午後1時から
- 7月30日(日曜日) 午後3時から
- 定員 各回4名まで
- 状況により当日参加も可能です。
- 参加費 800円から1,500円まで
- 小学生以下は半額となります。
- ご希望の干支により金額が異なります。
- 会場 秋田県立博物館 2階 わくわくたんけん室
- 指導 八橋人形伝承の会
- 申込方法 電話でお申込みください
- 秋田県立博物館 電話 018-873-4121
- 注意事項
- 汚れても良い服装でご参加ください。
- 参加時に特別展のチケットは必要ありません。
猿倉人形芝居 (要事前申込)
県指定無形民俗文化財である猿倉人形芝居を上演します。
- 日時 8月26日(土曜日) 午後1時30分から午後3時まで
- 劇団 木内勇吉一座
- 演目 「三番叟」「岩見重太郎(大蛇)」「鑑鉄坊さんの花傘踊り」
- 参加費 無料
- 定員 150名
- 会場 秋田県立博物館 1階 講堂
- 申込方法 電話・Eメール・ファクス等でお申込みください。
お問い合わせ・お申し込み先
〒010-0124 秋田市金足鳰崎字後山52 秋田県立博物館
電話 018-873-4121 ファクス 018-873-4123
Eメール info@akihaku.jp