展示概要
江戸時代、幕府や全国の諸藩は様々な種類の絵図を作成しました。その一例が、大名の居城や城下町を描いた城絵図です。都市として発展を遂げた城下町の様子や、軍事拠点としての工夫が凝らされた城郭の構造などを読み解く上で、城絵図は大変貴重な資料となっています。
秋田藩では、居城の久保田に加えて横手・大館の支城の存続が許されたため、それぞれの城絵図が作成され、現在に至るまで大切に保管されてきました。また、江戸時代初期に城郭が破却された角館や湯沢においても、城下町に類似した町並みが残り、その様子が絵図に描かれています。
今回の企画展では、秋田藩の城絵図や関連資料を一堂に集め、秋田の城郭の特色や城下町の変遷などを皆様にご紹介いたします。
展示期間
2023年4月29日(土曜日)から2023年6月11日(日曜日)まで
開館時間
9時30分から16時30分まで
休館日
毎週月曜日
ただし休日と重なったときはその次の平日
観覧料金
無料
展示構成と主な展示資料
総資料点数(概数) 約90点
企画展「秋田藩の絵図」展示資料一覧 改訂版(PDF)
上記の一覧表には、全ての展示資料のキャプションを追加しています。
- 第1章 国絵図のかけら 藩領と境目
- 六郡絵図(寛文以前)、秋田領六郡絵図(元禄以降)、秋田新庄仙台南部境絵図(県公文書館蔵) など
- 第2章 藩主のお膝元 久保田
- 御城下古絵図、城下絵図、羽州久保田大絵図(県立図書館蔵)、久保田城図、外町屋敷間数絵図(県公文書館蔵)、秋田風俗絵巻、出羽国秋田居城絵図、御城中略図(佐竹史料館蔵)、久保田城跡出土品(佐竹史料館蔵) など
- 第3章 残された支城 横手と大館
- 横手城下絵図(横手公文書館蔵)、横手城下全図(横手図書館蔵)、横手絵図(県公文書館蔵)、阿桜城(横手城)全景(横手市蔵)、育英書院の図(横手城南高校蔵)、大館城下絵図(大館栗盛記念図書館蔵)、秋田郡大館御城絵図、大館城跡出土品(大館郷土博物館蔵) など
- 第4章 城のない「城下町」
- 仙北郡角館士民居所図(県公文書館蔵)、茂木屋敷跡出土品(大館郷土博物館蔵) など
- 第5章 近代を迎えた久保田
- 秋田庁下市街図(県立図書館蔵)、秋田県公園絵図(県公文書館蔵)、秋田市詳密地図 など
関連イベント
場合によっては中止や延期となる場合もございます。ご了承ください。
ご来館の際は、検温、手指消毒等をお願いします。
展示解説会
企画展の展示資料の解説を行います。
開催日:2023年4月30日(日曜日)、5月13日(土曜日)、5月14日(日曜日)、5月28日(日曜日)、6月11日(日曜日)
時間:14時から40分程度(5月13日のみ11時から40分程度)
会場:秋田県立博物館2階 企画展示室
解説:当館学芸職員
定員:20名程度
参加料:無料
事前申し込みは不要です。開始時刻までに会場へお越しください。
ただし、団体でご参加希望の場合は、事前にお申し込みください。