子どもの成長を願う 鹿島船

展示概要

鹿島様は、茨城県鹿嶋市にある鹿島神宮にまつられる神様です。千葉県香取市にある香取神宮とともに、本州の東端を守護する神様としてまつられています。
県内での鹿島信仰は、江戸時代に佐竹氏が常陸から移封された際にもたらされ、それが1804年(文化元年)の象潟地震等の災害によってさらなる広がりをみせたと考えられています。
秋田県内では、カシマ様と称するワラ人形を川に流したり、村境に立てたりする行事が、田植え前後から6月頃にかけて行われます。また、子どもが中心となった鹿島流しも行われており、子どもたちの健康と安全、成長を願って実施する地域もあります。秋田県内で盛んに行われている鹿島流しは、集落に入ってくる悪いものをはらうことを目的とする行事ですが、豊作祈願や船舶の安全祈願など、多様な意味もこめられています。

展示期間

2024年4月25日(木曜日)から6月18日(火曜日)まで

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