人文展示室
人文展示室は、「人とくらし」をメインテーマとし、時代ごとにテーマを設定して展示を行っています。中央に広い通路を設けてあり、時代順に観ることができますし、興味のある時代から観ることもできます。
人文展示室
人文展示室は、「人とくらし」をメインテーマとし、時代ごとにテーマを設定して展示を行っています。中央に広い通路を設けてあり、時代順に観ることができますし、興味のある時代から観ることもできます。
展示室内は、実物資料や映像・模型などによる展示に加え、縄文時代の竪穴住居と近世の商家の店先を原寸大で復元しています。竪穴住居や商家は実際に中に入って、当時の暮らしを体感できるようになっています。
展示室内は、実物資料や映像・模型などによる展示に加え、縄文時代の竪穴住居と近世の商家の店先を原寸大で復元しています。竪穴住居や商家は実際に中に入って、当時の暮らしを体感できるようになっています。
展示室中央通路には、重要文化財「大型磨製石斧」・「人面付環状注口土器」、国宝「線刻千手観音等鏡像」(複製)を展示しています。
展示室中央通路には、重要文化財「大型磨製石斧」・「人面付環状注口土器」、国宝「線刻千手観音等鏡像」(複製)を展示しています。
石を打ち獣を追った先人たち(旧石器時代)
現在の秋田県域に人間が足を踏み入れたのは、約3万年前の旧石器時代のことでした。当時の人々は獲物を追って移動しながら生活していました。
彼らは動物を狩ったり、その皮をなめして衣服を作ったり、骨や角を加工したりするために、様々な石器を用いました。秋田市河辺で発見された台形様石器は、同じような形のものが全国で発見されており、当時の人々が遊動生活を送っていたことを裏付けています。
森のめぐみ 日時計への祈り(縄文時代)
縄文時代になると、人々は住居を建てムラをつくり、定住するようになりました。縄文人は豊かな自然にめぐまれ、クリ・トチ・ドングリなどの木の実をとり、獣や魚をとって暮らしました。
縄文土器は主に煮炊きや貯蔵のための実用品でしたが、装飾性の高い凝ったデザインの土器もつくられました。土偶・石棒など祭祀や信仰にかかわる遺物は、縄文人の精神文化の発展をものがたっています。
水田にうつる里人と山人の姿(弥生・古墳時代)
弥生時代の秋田では、稲作文化が到来しつつも、狩猟・採集を並行して行う状況が長く続いたようです。古墳時代には、津軽海峡をこえて人々が南下する動きがみられ、能代市の遺跡からは北海道出土のものと同系統の形態の土器が出土しています。
一方、秋田の遺跡の出土品からは関西地方などと同系統の土器も出土しており、北と南の文化の影響を受けながら、地域の文化が形成されていきました。
進出する国家 抵抗するエミシ(古代)
古代の日本は東北地方に城柵を建造し、そこを足場にして地方支配を推し進めました。東北の住民はエミシと呼ばれ、時には大きな抵抗をみせながら、国の支配を受け入れていきました。
秋田城跡、払田柵跡から出土した、行政事務の用品、農耕・製陶・呪術に関わる道具、重々しい屋根瓦などは、国家による支配の波及と地域の変化をものがたっています。
神秘への畏れ 浄土への憧れ(中世)
日本に到来した仏教は、さまざまな宗派や信仰を生みながら各地に広まりました。秋田にも古代・中世の仏像・神像が伝わっています。
阿弥陀如来坐像(原資料:全良寺蔵・国重文)、白山女神像(原資料:白山神社蔵・県指定)などから、時代の特徴や地方色、往事の人々が寄せた信仰の様子が感じられます。
分裂する地域 統合へ向かう国家(中世)
中世になると各地で武士団を中心とした層が支配を強めていきます。この支配層を中心に地域的なまとまりが形成されました。その一方で、中世後期になると織田信長や豊臣秀吉による統一政権下に秋田も組みこまれていきます。
成熟する社会 躍動する庶民(近世)
徳川氏による統一政権の樹立は、秋田の地にも社会の変化をもたらしました。それまで力のあった武士の勢力は一掃され、他の土地から新しい領主たちが入ってきました。
社会の安定は、生産活動を活発化させ商品流通を発展させましたが、一方では身分と職業を固定化する社会がつくりだされました。
苦悩する東北 のりこえる秋田(近現代)
およそ260年続いた幕藩体制の崩壊は、政治的にも文化的にも秋田の地に大きな変化をもたらしました。「文明開化」とひとくちにいわれますが、封建的な制度や慣習もたくさん残りました。生活の豊かさや自由が獲得されるためには、まだ多くの人々の闘いが必要でした。
人文展示室 休憩コーナー
博物館は資料保護のため照明をおさえています。長時間にわたって観覧すると目が疲れがちです。休憩コーナーでは小泉潟公園の緑を眺めながら、目を休めることができます。
人文展示室紹介 紹介動画
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人文展示室 360度カメラ
矢印をクリック(タップ)するとカメラの視点を変更する事ができます。